・青森市 酸ケ湯温泉旅館(宿泊)
立派なフロント周り 湯治部へ続く廊下 湯治部のお部屋 旅籠部の食事 |
八甲田山中奥深くに湧く温泉群。「酸ケ湯」「谷地」「蔦」はいずれも足元自噴の名湯です。 そのなかでも、酸ケ湯は青森市内から車で1時間以内に到着できるという、身近な秘湯。真冬でも営業してますし。 ・施設 名物「千人風呂」と(←写真撮影厳禁なので、湯小屋の様子は酸ケ湯のHPでも見てね)、最大収容人数400人を超えるという巨大な宿泊棟。いやはやすごい規模。 駐車場がでかい。玄関を入ると、まるでホテルのような立派なフロントに。ばりっと制服に身を包んだフロントマンがお出迎え。 フロント前には、デパートみたいに品数豊富な土産もの売り場。 そしてフロントの奥には、昔ながらの千人風呂。 長い渡り廊下を通って湯治部へ向かうに連れて、入口付近の近代的ホテルの様相がぐんぐん過去にさかのぼっていく感じ。 お部屋につけば、そこは鄙びた湯治宿。八甲田山の山奥なのに携帯電話の通じる環境。 すごいですな、ここは何世代もの時間がそのまんま凝縮されていますよ。それでいて便利。 ・湯など 大浴場「千人風呂(混浴)」と男女別小浴場の「玉の湯」があります。 「千人風呂」は千人ってくらいでどでかい足元自噴泉。四部六部の湯、熱の湯、冷の湯(あがりゆ)、打たせ湯といくつか浴槽があります。 強酸性の硫黄泉で、硫化水素臭が漂い、まさにこれぞ温泉って感じ。 手足かっさかさ。水虫治りそうな感じです。 ちなみに千人風呂は「20:00〜21:00」「8:00〜9:00」が女性専用時間帯で、その他欲衣も売ってます。女性用の入り口は別にあり、脱衣場から出るところは見えない様に仕切られ、また男女の入浴ゾーンも分けられているので、混浴と言っても女性が入りやすいようにすごく意識されてます。 なにせ昔は、デバガメスケベ野郎どもが跳梁跋扈していて、ひどい雰囲気のときもありましたから、いまは随分改善されたと言うべきです。 「玉の湯」は千人風呂とは全く別源泉の硫黄泉の小浴場。 旅籠部の奥にあり、これはこれでいいお湯です。 ・ご飯など 大食堂でいただきます。失礼ながら予想以上にうまい。 なんせ酸ケ湯の料理はいい評判をきいたことがない。 値段相応。これでじゅうぶんじゃないでしょうか。 朝ご飯はバイキング形式。 なんだかホテルみたいでした。 ・感想 深夜、誰もいない千人風呂にポツンといると「あ〜いいなここは」って気になります。やっぱ宿泊しないとここの良さは分からない。 千人風呂は毎日湯を抜いて掃除しているってのも特筆ものだとおもいます。 朝に湯の入れ替わった千人風呂にいくと、青白っぽい透明なんです。 (H21.11.23) |
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